メタバース会議室を作って使い始めてから感じていること

メタバース会議室を作って使い始めてから感じていること

最近は、メタバースという言葉を先頭に、XR(クロスリアリティー)の中でも、特にVR(仮想現実)とAR(拡張現実)向けの3DCGコンテンツを制作しています。

自分用のオリジナルアバターでVR空間を動けるように、VRMやFBX、このほかにもglTF(GLBフォーマット等)フォーマットで3DCGアバターを各プラットフォーム用に変換したりなど、色々な事をしています。

また、オリジナル3DCGアバターを配布したり、VRプラットフォームを提供しているサービスの中で利用できるように、VR/AR用の3DCGアイテムを販売も始めています。

メタバース会議室に来てもらうこと自体にまだハードルがある

メタバース会議室に来てもらうこと自体にまだハードルがある

筆者の場合、ZoomVIMEOなどの動画ホスティングサービスを利用して打ち合わせをするのですが、体験のために、clusterspatialなどでVR会議室を準備して対応してもらったりしているのですが、まだ障壁はあるなと感じています。

これらのメタバース空間で打ち合わせをする場合、勝手に会社のPCでVRプラットフォーム用のアカウントを作成したり、アプリをインストールすることはできません。

となると、プライベート用で利用しているPCで環境設定となります。

メタバースやVR(仮想現実)といっても、必ずしもHMD(ヘッドマウントディスプレイ)が必要という事ではなくて、VRプラットフォームはWebブラウザとアプリで、ゲーム感覚と変わらず体験出来ます。

ただ、「自分でセットアップをしないといけない」となると、人それぞれ、やはり設定の得意、不得意があるようです。

なので、結局は「メタバース環境で会議をする動画を収録」したコンテンツを見せるだけの説明になってしまったりします。

これは、ちょっと、もったいなと感じました。

会社でメタバース会議室を準備していかないと進んでいかないかもしれない

会社でメタバース会議室を準備していかないと進んでいかないかもしれない

そんなことから、実際問題としては、会社で利用するPCに

  1. cluster
  2. VRchat
  3. spatial

等を予めインストールして、普段利用するヘッドセットでのデバイス設定までして、それで始めてスタート地点かもしれないです。

色々思うところはありますが、これらのメタバース会議室的な形での使い方は、ここまでしないと広がらないかもかもなと感じました。

メタバース会議室や仮想空間イベントに特化したVRサービスは?

メタバース会議室や仮想空間イベントに特化したVRサービスは?

メタバースと言う言葉は、おそらくスゴくサービスの幅が広くて、そんな中でも、利用用途として

  1. メタバース会議室
  2. 仮想空間イベント
  3. ワークショップ

とかなら、会社内での提案によって、お試しで進めていけるかなと感じています。

この場合は

  1. ovice
  2. Remo
  3. Oasis(オアシス)

などを社内で仮導入して、会社ごとの運用ノウハウとポリシーを作成していけば良いのかなと考えています。

上記の仮想現実オフィスで良い所は、ゲーム画面みたいにバーチャルオフィスやイベント用の会場を用意できるので、扱う商品や製品の業態によっては、社内コミュニケーションだけではなくて集客や営業支援ツールとしても使えるので、提案しやすいのかなと考えています。

どのようにメタバースの意味を捉えるのか?

どのようにメタバースの意味を捉えるのか?

2000年代初期のメタバース的な存在と言えば、筆者の場合だとWebブラウザ版のアメーバピグや、セカンドライフなどが当てはまります。

けれど、最近のメタバース的なモノでいうと、Web3、NFT、ブロックチェーンなどの言葉が、時に都合のよい形で繋げられていたり、あえて、これらの要素技術が分断されて話されていて、その言葉自身がマーケットの中心に来てしまっていたりします。

最近で言えば、最近まで大変な金額で売買されていた仮想現実の土地NFTなどが今後、色々な事例として語られていくかもしれません。

しかし、これからのメタバースについては、まだ、いくつかのデータフォーマットを理解して変換しなければいけなかったりしますが、これらの問題は時間が経てば解決してしまう問題なのかなと考えています。

いずれ、色々なVRプラットフォームへ行き来するのに、データフォーマットの中間的な役割を果たすオープンなWebサービスなどが出てきて、プラットフォームが用意したVR用アバターではなく、自分でデザインしたり、プロの3DCGクリエイターにアバターを作ってもらってもらうのが当たり前な時代になると感じています。

このあたり、個人的には多くのアバターアイテムで自分好みにカスタマイズしてVTuberになれるREALITYというスマホアプリに注目しています。

clusterで遊びたいときも、API連携によって自分でカスタマイズしたアバターデータを移して遊べるし、最近はガチャではない、オリジナルアイテム(ファッション系)の販売も進んでいます。

いつか、Nintendo Switchのミートピア(Miitopia)みたいに遊べるくらいの世界感まで進んでいったら楽しそうだなと考えています。

自社にデザインやデータの知的財産(3DCGデータのカスタマイズ用アイテム)があるので、clusterにあるようなワールドクラフト的なマイルーム作成機能、また、例えば、アバターをSD化することで数十名が1つのワールドで遊べるようになる機能。

これも、Nintendo SwitchのFall Guysのような機能が付加されれば、スゴく面白いかもしれないです。

個人的に、この辺りはアメーバピグ時代、釣りや大喜利会場で遊んでいたタイプだったので、ずっとエリアを変えて遊びながら、それ以外は自分の部屋にアイテムをたくさん積み上げて、でっかい家にしていました。

今後は、そんな感じで自分が仮想現実世界に住むために空間を作ることが当たり前になるのかなと考えています。

ただ、暗号資産が絡むと、ウォレットの扱いやブロックチェーンと一言で言っても、オンチェーンなのかオフチェーンなのか、暗号資産の種類は何にするのか?などの選択肢がマーケティングで大変だし、税法上も扱いが難しい。

また、アプリのインストールから暗号資産口座までの開設等で敷居が上がってしまうので難しいところです。

このメタバース市場に関しては、まず、その世界に住んでもらう体験が簡単にできるような環境が提供され、メタバース市場が盛り上がってくれれば嬉しいなと考えています。

VRMデータを無料で配布しています

取り急ぎ、筆者が出来ることとしては、オリジナルのアバターで色んなプラットフォームを体験してもらうきっかけ作りとして、VRMフォーマットの3DCG三毛猫さんアバターを0円で無償配布しみました。

オリジナルのアバターをインポートして利用する練習体験になるかと思いますので、是非、試してみてください。